WEBライティングの際、コピペ率の問題は多くのライターが直面する課題です。コピペチェックはWEBライターとして必ずおこなったほうがいい作業で、チェックを怠ると自身が作った記事によってトラブルが発生する可能性があります。
コピペ記事と判断された場合、参照元にした文章を盗用とされたり、検索エンジンから検出されないといったペナルティを受けたりすることも。しかもコピペを意図していなくても起こり得るので、コピペチェックは必須です。
またコピペチェックをおこなった際、コピペ率をどうしても下げることができない場合があるのではないでしょうか。しかもクライアントによってはコピペ判定が厳しいところがあります。
この記事では、コピペの問題を解決するための具体的な方法とツールの使用方法を紹介します。
コピペ率が高くなる主な原因
コピペ率が高くなる主な原因は、以下の3つが考えられます。
- 参照元の内容が少ない
- 専門的な知識が必要な記事
- 記事の外注
これらの原因を詳しく見ていきましょう。
参照元の内容が少ない
参照する内容が少ない場合、どうしても文章が似てしまいます。ニッチな記事を書く際は、特に注意したいです。
また1サイトのみの参照元で書くときも注意が必要です。ライティングを始めたばかりの人にありがちなのですが、1つの情報に頼ってしまうと気づかずに似た文章になっていることがあります。
故意におこなっていなくても、万一のこともあるのでコピペチェックは必ずおこないましょう。
専門的な知識が必要な記事
病気や法律といった専門性の高い記事を執筆する場合には注意が必要です。このような記事では専門用語も多いうえ、書いてあることが理解できないとつい文章をそのまま利用してしまいます。
以前ライターさんに「この文章、コピペなんですが」と聞いたところ、「書いてある内容そのままでないといけないと思って切り貼りしました」と悪びれることなく言われ困ってしまいました。
専門性の高い内容は確かにむずかしいですが、よく読めば理解できるはずです。それでもわからない場合は、参照元を変更したり別のサイトを見て内容を確認したほうがいいでしょう。
どうしてもその内容がはずせない場合は「引用元」としてそのまま入れても良いですが、引用元が多くならないように注意してください。
記事の外注
どちらかというとディレクションをする方向けの注意です。多くのサイトを運営しているときは、ライティングをほかのライターさんにお願いする場合があります。上の項目でも少し書きましたが、記事を切り貼りして作ってしまう人が稀にいます。
私は出会ったことがありませんが、明らかにわかっていてそういう行為をおこなう人も中にはいるようです。ライターさんを信用しないわけではありませんが万一ということもあります。リスクを避けるためにも掲載する記事は必ずコピペチェックをおこなうことをおすすめします。
コピペ率を下げる5つのコツ
私がコピペチェックに使用しているのは、「Copy Content Detector」という無料ツールです。詳しい使い方は下記の記事を参考にしてくださいね。
コピペチェックを行った際に、コピペ率が高いことがあります。これを下げるには少しコツが必要です。
- 類義語の使用
- 漢字・ひらがな・カタカナを使い分ける
- 指示語の使用は控える
- 不要な単語や文章の削除
- 新しい情報の追加
1つずつ確認していきましょう。
その1 類義語の使用
たとえば「~することができます。」は文末によく使ってしまいがちですが、これがやたらと一致します。言い換えるとコピペ率が下がることがありますので、「~することが可能です。」「~られます。」とします。
ただあまりこういった文末を多用するのも単調になってしまいますので、どんな風に言いかえることができるのかを自分でストックしておくのも良い方法です。
そのほかの単語などの言い換えはインターネットで類義語辞典などもあるので参考にしてみてください。私は、下記のサイトをよく使用しています。
その2 漢字・ひらがな・カタカナを使い分ける
記事を執筆するときはある程度、表記統一などはきめられているかと思いますが、決められていないときはつい漢字変換してしまうことも多いのではないでしょうか。
たとえば、「~下さい。」「様々」「丁寧」など。このあたりの単語はよく使うと思うので、コピペチェックで引っかかることも多いです。こういった難しい漢字はひらがなにすると読みやすくなりますし、コピペ率も下がることがあります。
そのほか、英単語をカタカナにしたり難しい単語をあえてカタカナで表現するなども試してみてください。表記の統一を意識しつつ、適切な文字を使用すると文章のオリジナリティを高めることができますよ。
その3 指示語の使用は控える
便利なのでつい使ってしまうのですが、「そのように」「このような」「これ」「それ」といった指示語は読者に伝わりにくいため、コピペ率関係なし使用は控えた方が良い表現です。
特に「そのように」「このような」はコピペ率が上がる原因にもなるので、できるだけ使用を控えるか何を指しているのか具体的に書くようにしましょう。
その4 不要な単語や文章の削除
コピペチェックツールを使用すると、どの単語や文章が一致しているのかがわかります。対応するには削除するか書き換えると良いです。
長文でダラダラと書くよりも、短文でわかりやすい方がコピペ率は低くなりやすいです。文字数の関係で削りにくいということもあるかもしれませんが、思い切って削除し足りない分は補うということも考えましょう。
その5 新しい情報の追加
コピペ率が高くなりがちな文章として「参照元の内容が少ない」というのを上げました。情報が少なく言い換えも難しいと文章が似てくるため、既存の情報に新しい視点やデータを追加しましょう。新しい情報や視点を追加すると記事の価値を高められます。
また、ていねいに説明してみると意外にコピペ率を下げることができます。もう一度内容を掘り下げて執筆することも考えてみてください。
まとめ
コピペ率を下げることは、WEBライティングの質を高めるための重要なステップです。
記事の内容によっては、専門用語が多いなどでコピペ率が下がらない場合もあります。そのような場合は、必ず担当ディレクターに相談しましょう。ディレクターに相談することで、解決法が生まれることもあるしその記事を公開するかという判断もしてもらえます。
自身で公開する記事の場合は、これくらいの割合だったら公開しようと一定の基準を設けることをおすすめします。だからと言ってがんじがらめで執筆しても変な文章になってしまうので、慣れるまでは修正を繰り返してみましょう。
どれもトラブルを避けるためのものですので、ぜひ注意して執筆を進めてみてください。